top of page
検索
boutiquelauryn

自分的「美」



私は中学から都内の美術大学付属校に通っていました。


「絵を描く < ものの見方を鍛える」を学んできたように感じます。


今、自分の目に何が写っているのか?

何を、どこを見て、描きたいと思うのか?

何が、どこが美しいと思うのか?

それをどんな風に表現したいのか?

または、誰にみせたい?

どんなメッセージを込めたい?


絵を描くには技術も必要ですが、とにかく自分と向き合うモノに素直に向き合い魅力を引き出すトレーニングが必要で、学生時代に毎日毎日絵を描いたりモノづくりをしながら、知らぬ間にそのトレーニングをして来たんだなと大人になって気づきました。遅い。

しかし子供の頃の私には、どんな風に描いたらかっこいいのか とか、

(自分以外の)人はどんな構図をカッコいいと思うのだろうとか、

かっこいい絵を描く人の描き方をなんとなく(結構どっぷり)真似をすることが、自分の表現のように感じていたり、誰に(自分に)向き合って描いているなんてイメージはなく、ただ良く評価されたいと必死に描いていた。


付属校時代に水彩画や油彩画で高評価を受けると階段や廊下に展示された。友人が次々に展示される中、私の絵はいつも展示されず、落ち込んだ。笑

でも仕方ない、選ばれないのには理由があるんだもの。

人の目ばかり気にして描いていた絵なんて、面白くない。

どっかで見たことあるな〜風の描き方で、面白い絵なんて描けるわけがない。

そこに気づいたのは大人になってからだなんてね!

でもある日のこと。

友人に「あなたの絵、階段に出てたじゃん」と教えてもらってドキドキビックリ。

階段中探した探した。

でも全然見当たらない。

みんな、、、無いじゃん!泣

きっと人違いよ!と思っていたら、



ありました。


4階から屋上へ向かう、人気のない階段の一番上に!

部活の練習とか、隠れてタバコ吸う人ぐらいしか使わない屋上への出入り口。


誰が見るんじゃーいと思ったのも束の間、やっぱり初展示が嬉しくて嬉しくて。

使い捨てカメラ(←時代)で撮って、母に見せ自慢しました。懐かしい。

立方体とりんごと花瓶。

不思議な構図のモチーフの絵でした。



そうして少しずつ、誰かに自分の何かが伝わったときの喜びを積み重ねて、感覚や感性というところを(時には厳しく)あの学校に育ててもらったんだなと思います。

ぶっ飛んでて自由、でもいつも「美」を問うあの学校。楽しかったなぁ

とにかく何を伝えたいかというと、

あの頃も今も 生きていく上で必要なのは、素直にものを見る目と自分はどう思う?と常に自分に投げかけることと、自分的美センスを常に持って生きていきましょうよ!みんな!ということ。


自分にとって、家族にとって、いいじゃん!と思えることはどんどん取り入れて生きていきたい。生活習慣もおうちのインテリアや空間づくり、自分らしさを楽しみ表現するファッションも、そして自分の生き甲斐に出来る仕事も趣味も。


十人十色のライフスタイルがあるけれど、自由に気持ちよく生きていきたい人にとって、自分的美ってとってもものすごく必要だと思う。



誰かがイイといっていたものって、自分にとってイイものかしら?

誰かっぽく素敵風な家って、自分らしく落ち着く空間なのかしら?

きれいにしていれば、イイ家?

トレンディーなお部屋が、ファッションが、自分にとって本当に必要?

あの時出会ったあの空気のように、

懐かしいような新しいような、

初めて出会ったのにずっと好きだったもののような。

そんなビビビ。

私の「自分的美」の感覚で集めた商品が、誰かのビビビになったら嬉しい。

商品が届いた時に、箱を開けながら少しでも感動してもらえたら嬉しい。


今、もので溢れる世の中で、流行しすっかり認知されている商品では無く、

こんなに素敵なものがあったのね!という商品を選りすぐり、

私のブティークでは「量産出来ないけれど日常的に使えるちょっとイイ商品」を中心に、オンラインブティークで紹介していきます。 一つ商品が売れるたびに喜びのあまり小躍りしちゃう今の私を、

あの暗くマジで人気の無い階段の最上階に展示された水彩画にこっそり喜んでいた14歳の頃の私に見せてあげたい。


もっと喜べ!踊って喜べ!

多くの人には見られなかったかもしれないけど、

その絵とその記憶が、大人になった私の一部になって生きてる。








閲覧数:44回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page